「俊寛」(芥川龍之介)
どこまでもクール、リアル、ニヒル 「俊寛」(芥川龍之介)(「芥川龍之介全集4」)ちくま文庫 「俊寛」(芥川龍之介)(「羅生門・鼻」)新潮文庫 俊寛様の話ですか?俊寛様の話くらい世間に間違って伝えられた事は、まずほかにはあ...
どこまでもクール、リアル、ニヒル 「俊寛」(芥川龍之介)(「芥川龍之介全集4」)ちくま文庫 「俊寛」(芥川龍之介)(「羅生門・鼻」)新潮文庫 俊寛様の話ですか?俊寛様の話くらい世間に間違って伝えられた事は、まずほかにはあ...
どのように「完遂されなかった」のか? 「或敵打の話」(芥川龍之介)(「芥川龍之介全集3」)ちくま文庫 甚太夫と人違いされ、加納平太郎が闇討ちされて落命する。逐電した兵衛を追って、平太郎の嫡男・求馬、従僕の喜三郎、求馬の友...
誰に笑われようとも「傑作です」と言い切れます 「沼地」(芥川龍之介)(「芥川龍之介全集3」)ちくま文庫 展示会で目にした一枚の油絵。「沼地」と命名されたそれは、草木を描きながら一片の緑色も使っていない不思議な絵だった。「...
なんと超名作「鼻」に結びつけるしくみなのでした 「竜」(芥川龍之介)(「地獄変・偸盗」)新潮文庫 「竜」(芥川龍之介)(「芥川龍之介全集3」)ちくま文庫 鼻の大きな法師・恵印が、ある悪戯を思いつく。猿沢池の畔に「三月三日...
さらにもう一つは死の影が漂っていること 「点鬼簿」(芥川龍之介)(「芥川龍之介全集6」)ちくま文庫 「点鬼簿」(芥川龍之介)(「河童・玄鶴山房」)角川文庫 「僕」が「点鬼簿」に加えたのは、母・姉・父の三人だった。母は狂人...
複数の出版社から出ている文庫本、どれを選ぶか? 「羅生門・芋粥」「偸盗・戯作三昧」「蜘蛛の糸・地獄変」「舞踏会・蜜柑」「杜子春・南京の基督」「藪の中・将軍」「トロッコ・一塊の土」「少年・大道寺信輔の半生」「河童・玄鶴山房...
「秋山図」が、なぜこのように違って見えたか? 「秋山図」(芥川龍之介)(「芥川龍之介全集4」)ちくま文庫 黄公望の名画「秋山図」を観るために、煙客翁は潤州の張氏の家に出かける。煙客翁は放心したように秋山図に見入った。見れ...
母子の愛情だけは神聖にして侵すべからず 「捨児」(芥川龍之介)(「芥川龍之介全集4」)ちくま文庫 門前で捨子を見つけた住職は、そのまま我が子のように育てる。その一方で生みの親に会わせてやりたい一念から、毎月の説経の日には...
本とは、五感すべてで味わうべきもの 「三つの寶」(芥川龍之介)ほるぷ出版 犬の白は、友達の犬の黒が犬殺しに襲われるのを目撃するが、怖さのあまり逃げ帰る。すると不思議なことに白の身体は真っ黒になってしまう。飼い主のもとを去...
もっと大きいお伽噺の世界とは? 「三つの宝」(芥川龍之介)(「芥川龍之介全集5」)ちくま文庫 「三つの寶」(芥川龍之介)(「三つの寶」)ほるぷ出版 王子が三人の盗人と交換して手に入れたのは、「姿を消せるマント」「鉄でも切...